医療法人 社団 都会 グループホーム ほっこり庵
日頃より地域の皆様には大変お世話になりありがとうございます。
【グループホームとは?】
定員が5~9名(1ユニット)の小規模な入所施設です。家庭的な雰囲気の中、認知症を抱えた方と、認知症ケアの教育を受けた職員が一緒に生活しています。その中で認知症の進行の緩和や、ご本人の自立、その人らしい暮らしを目指しています。
【ほっこり庵は】
平成14年4月に開所。建物は木造の二階建てで、1階9名と2階9名の計18名が生活されています。建物周辺には目の前に商店街、少し歩けば上賀茂神社や鴨川もあります。そんな中、地域の方に見守られながら、買い物や散歩に出掛けたりしています。また、地域の行事にも参加できる環境であり、地域社会との接点も持ちやすく、社会の一員である事を常に感じることが出来ます。
【ほっこり庵の特色】
ほっこり庵では看取りケアをしています。従来、グループホームでは、入居者様の状態が重度化し生活の継続が困難になると、医療設備の整った病院(施設)へ入院(入所)するのが一般的でした。しかし、最近その流れも少しずつ変わりつつあます。ほっこり庵ではご本人の状態が変わる毎(重度化)に、ご本人の思いを大切にしながら、ご家族、主治医、職員で何度も話し合いを行います。その中で、ほっこり庵での看取りを希望される場合には、その時まで寄り添いお手伝いをさせて頂いています。
医療面においては24時間365日連携が取れる体制を確保しておりますので、安心して生活して頂けます。日頃より多職種(主治医、看護師、訪問歯科、訪問リハビリ、薬
剤師等)と連携をとりながら入居者様一人一人の個別性を尊重し、認知症があってもその人らしい生活ができる家庭を目指して、取り組んでいます。
ほっこり庵が開所より9年目を迎えられたのも、ひとえに地域の皆様のおかげと感謝しております。毎日を安心してゆっくりと、一緒に楽しく、ほっこりと過ごして頂けるよう、職員一同、がんばっていきたいと思います。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
認知症に関することでご質問等がございましたら、ご相談下さい。何時でもお待ちしております。
京都市北老人福祉センター
頭も足も口も元気で100歳目指せ!
「かきねの かきねの 曲がりかど‥‥」と、懐かしい歌声が聞こえてきます。毎回、子どもの頃に覚えた歌を元気に歌って始まる「元気クラブ」は、当センターの高齢者自主活動事業の位置づけで行っている同好会の一つです。
60歳代から80歳代までの18名が日本レクリェーション協会「健康と生きがいづくりコーディネーター」の清水先生を迎えて、いつも笑い声の絶えない同好会です。
ゲーム(ちょっと頭を使います)をしたり、クラフトや小物作り(手先・指先を使います)、イスに座って簡単な体操で身体を動かしたりなど、会員の皆さんはリフレッシュして、ここで会えるのを楽しみにしておられます。
ある会員さんが「主人が亡くなった後ずっと家にばかりいて笑うことを忘れていました。でも、誘われてここに来るようになり、本当に楽しんでいます」と話してくださいました。
老人福祉センターは、市内にお住まいの60歳以上の方なら、どなたでもご利用いただけます。利用者の皆さんが学んだり、介護予防としての健康づくりや、生きがいづくり、仲間づくりを応援しています。
待鳳社会福祉協議会
要配慮者の福祉マップ作成の取組から
~「向こう三軒両隣」をつなげる町づくり~
平成20年に安心安全ネットに参画を呼び掛けられ、各種団体長と主だったメンバーに趣旨説明を行った。行政の期間限定の取組に否定的な意見もあったが、安心安全の町づくりの必要性の理解は得られたと思われた。
社協がたたき台作ることとなり『安心安全の町づくりの基礎を整えるための基本方針』の作成に入ることとなった。
高齢者、要配慮者・子供たちの安全
まず高齢者、要配慮者そして子供たちを最優先として
①高齢者、要配慮者の安全 = 災害・急病など特定時の安全確保
②子供たちの安全 = 日々(通園、通学、遊び)の安全確保の実態把握のための「マップづくり」を当面の目標とした。
平成21年度に安心安全ネットワークに参画、基本的な情報集めはまず各町内からという考えにもとづいて作業を進め1年目を終えようとしている。
高齢者、要配慮者の「マップづくり」
高齢者、要配慮者の「マップづくり」では、各町内会長、組長、そして担当民生児童委員、老人福祉委員が一堂に会し、組織を超えた情報交換をしながら地図を作成し、それぞれが高齢者・要配慮者の数をビジュアル的に認識する有意義なものとった。その作業の中で刻々と変わる状況に対応すべきであるという認織がそれぞれに生まれ、「やらされている」から「やる」への意識変換の手応えを感じることができた。
今回の「マップづくり」が私たちにもたらすものは、完成は決して形を整えた地図そのものとは考えていない。地図そのものは予算を頂いた行政への報告のためのものであっても構わないと考えている。
実際に有意義な成果として現れるのは、その作業過程において浮き彫りになった現在の縦割りともいえる組織での取組の不具合である。刻々と変わる地域の状況に追
いつくためには縦割りの組織をネットワーク状に変える必要がある。
「向こう三軒両隣」からつながる町づくりを
「向こう三軒両隣」からつながる町づくりをめざし、ネットワークの再構築が不可欠なものとして浮き彫りになりつつある。
今回のこの「マップづくり」の取組は、そのネットワーク構築のために何をすべきかを考える、本当の「ロード・マップ」となると考えている。
訪問看護ステーション春うらら
「住み慣れたまちで安心して暮らしたい」そんな思いを支えようと2年半前に春うららはできました。春の陽だまりのような、ほのぼのとした暖かい看護を届けたいと思います。
訪問看護が必要な方には、介護保険か医療保険のどちらかで対応します。医療、保険、福祉の機関と協力し、在宅療養が続けられるようにお手伝いします。看護、介護のことなら、なんでもご相談ください。
京都市北部障害者地域生活支援センター ほくほく
障害者地域生活支援センターでは
京都市障害者地域生活支援センター(相談支援事業)は京都市が開設した「地域生活支援事業」のひとつです。地域で暮らす障害のある方やその家族、介護されている方などからの地域生活や福祉に関する様々な相談に応じ、福祉サービスの利用援助を行なう機関です。
京都市障害者地域生活支援センターは、京都市内を北部・中部・東部・西部・南部
に分け、それぞれに3ヶ所ずつ、計15ヶ所配置されています。「ほくほく」は京都市北部(北区・左京区)にお住まいの身体・知的・精神障害のある方の相談場所です。
ほくほくでは、地域で暮らす障害のある方と「自分らしい生活」が実現できるように一緒に考えて行動します。「こんなこと相談していい?」「どこに相談していいか分からない。」という内容もご遠慮なく相談して下さい。相談は無料です。
たとえば・・・・・
- どのような福祉サービスが使えるのかなど、福祉サービスの紹介や利用手続きについての説明・援助・ 福祉事務所、保健センター、福祉施設などへの連絡や調整
- 働くことを希望する人への相談、援助
- 専門機関の紹介
- サービス利用計画書の作成
- ピアカウンセリング
などのサービス提供を行なっています。まず、お電話いただければと思います。
介護保険サービスを利用されている方や、介護保険サービス提供に関わる方が、障害者地域生活支援センターをどのように活用してもらえるのか?
たとえば・・・・・
- 介護保険サービスを利用しておられる障害のある方→介護保険制度だけでは、生活を支えていくだけのサービス提供ができないような場合、障害の程度によって、介護保険にはない制度を障害施策から利用できることがあります。
- 介護保険サービスを利用しておられる方のご家族に、障害のある方がおられる→二つの制度間での居宅内サービスの調整や、家族間トラブルの調整が必要な場合があります。
- 障害のある方でもうすぐ65歳を迎えられる方→介護保険への移行時期です。利用する制度が変わっても、その人らしい生活が送れるよう、関係機関での情報伝達・連携の必要性があります。
など、介護保険制度と障害施策での協働が必要なケースがたくさんあると思います。
どうぞご遠慮なく障害者地域生活支援センターにご相談、ご連絡下さい。
地域包括支援センター
徘徊高齢者の安全をどう守るのか
◆ 相談の状況
当センターが担当する地域は紫竹・大宮・待鳳の3学区です。住民3万2千人で、22%にあたる7,200人が65歳以上の方です。センターでは平成18年4月開設以降1,100件を越える相談を受けています。比率は少ないとはいえ生命の危機に関わる徘徊高齢者の相談も10件寄せられました。事故を未然に防げたものも、残念ながら死亡された例もありました。
◆ 急に家を飛び出した!?
妻と2人暮らしをされている男性の事例です。朝10時頃、奥さんから当センターへ連絡が入りました。「夫を老人保健施設へ送り出すため玄関で見守っていましたが、少し目を離した隙に飛び出し行方が分からなくなりました」「○○訪問看護(妻利用の訪問看護ステーション)には電話しました、どうしたらよいでしょうか?」というものでした。その一報を受け、送迎中の老人保健施設へも連絡し直ちに捜索活動を行ないました。行方不明が確認されてから40分後、およそ1.2キロ離れた路上を歩いているところを捜索中の職員により無事発見されました。ご本人は「おーっ、家が分からんかったわー」「いやーっ、助かったわー」と安心した表情を見せていました。当日は、5月末で気温が非常に高く脱水等懸念される状況で、奥さんやサービス関係者等ホッと胸をなでおろした一幕でした。
◆ 施設からいなくなった!?
施設に宿泊中の女性の事例です。夜10時頃、施設より女性の行方が分からなくなったと当センターに連絡が入りました。この時点で、既に施設職員にて捜索活動が行なわれており、警察へも通報済みであるとのことでした。当センターでも関係機関への情報提供を行なうため準備を行ないました。2時間後、およそ5キロ離れたレンタルビデオ店前で転倒されているところを近隣住民により発見され、救急搬送されたことが確認されました。
◆ 自宅に迎えに行ったら居なかった!?
自宅で一人暮らしをされていた女性の事例です。デイサービス職員が自宅へ迎えに行ったが不在であったことから徘徊の可能性が確認されました。その2日後、施設から行方不明の事実について、当センターに連絡が入りました。(その時点では既に行政機関や警察へは届け済みでした。)その後、関係機関と協力し捜索や情報提供を行ないましたが、大きな進展もなく情報を待つ日が続きました。そして71日後、警察より「水死体で発見された」と報告がありました。
◆ ネットワークづくりに関する取り組み
このような状況をふまえ、どうしたら徘徊高齢者を安全に保護することができるのか当センターで検討しました。先程の事例にもあるとおり、1時間でおよそ1.2キロ、2時間でおよそ5キロ離れたところで保護されていることから、徘徊高齢者の捜索には早期対応がポイントであると考えました。また、昼間は商店街や飲食店で見つかっていたり、夜間は24時間営業しているコンビニエンスストアやレンタルビデオ店で見つかったりしていることから、医療や福祉関係機関のみの狭い枠では捜索にも限界があると感じました。
そこで、我々にできることとして、近隣住民への情報提供網の整備と迅速な捜索体制を作ることが大切であると考え、地域の民生・児童委員、老人福祉員、町内会役員の方などが参加している「地域ケア会議」で話し合いました。「近隣住民によるネットワークづくりが必要だ」との声があがり、更に、近隣のサービス事業所会議でも「我々も徘徊は今までに経験してきた」「どうしても夜間の支援体制が手薄になるので心配している」「地域で支える仕組みが必要」などの声がありました。
◆ 今後の課題
ただし、各機関への情報提供網の構築にはいくつかの課題も浮かびあがりました。情報を伝える際、事前にご本人(徘徊をしている当事者)からの同意がとれないことがほとんどであるため、トラブルを起こしかねない場合が想定されることです。例えば、地域へ情報提供をし本人が無事発見された場合、そのことを本人に知られたら困ると情報提供を躊躇するご家族もありました。
また、法的には生命などの危険の際には情報開示にあたって通知は必要ないとされていますが、予め書面にて同意を得ておくべきであるとの意見もありました。( 弁護士等も複数の見解あり)
◆ 先駆的な取組みと今後の体制整備への模索
全国的には、行政・町内会・警察・消防署・保健所・郵便局・家族会・介護サービス事業所・コンビニエンスストア・タクシー会社・地元FMラジオ・郵便局など多くの団体が協力し捜索・情報交換などネットワークを作っているところもあります。こうした取組みも参考にしつつ、この地域にふさわしい方法での整備が大切です。当センターも、だれもがいつまでも安心して住み続けられる町づくりへ向け微力を尽くすつもりです。